アカデミアとの共同研究
シンバイオ製薬では、大手製薬会社のような研究所がない代わりに、世界中の優れたアカデミアと積極的な連携を図り、共同研究を推進しています。これは、研究設備や研究員などの固定費負担を軽減できるだけではなく、アカデミアの最先端の研究にいち早くアプローチし、既存製品の新規治療領域開発や新規適応症の探索、また新規パイプラインの探索・導入等を継続的にグローバルで取り組むことによって、「空白の治療領域」に一日でも早く新薬をお届けすることを目指しています。
海 外
国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)(米国)
ブリンシドフォビル(BCV)について、米国国立衛生研究所(NIH)に所属する米国国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)との間で、共同研究開発契約(CRADA)を締結し、エプスタイン・バール ウイルス(EBV)感染が関連する多発性硬化症(MS)に対する治療効果を検討する非臨床試験を進めています。
国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)(米国)
米国国立衛生研究所(NIH)に所属する国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)との間で共同研究開発契約(CRADA)を締結し、EBウイルス疾患に対する治療効果を評価する非臨床試験を開始しました。これにより、EBウイルス感染によるヒト疾患を模倣できる動物モデル等を用いて、EBウイルス疾患に対する標的治療としてのブリンシドフォビルの可能性を評価できるようになりました。
タフツ大学(米国)
ブリンシドフォビル(BCV)について、米国タフツ大学との間で受託研究契約を締結し、共同研究を進めています。本共同研究は、タフツ大学が確立した3次元脳モデルを用いて、BCVの単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)に対する効果を検証する非臨床試験です。
シンガポール国立がんセンター
ブリンシドフォビル(BCV)について、EBウイルス陽性リンパ腫に対する治療効果とその機序の探索に関して、シンガポール国立がんセンターとの共同研究を開始。今後の臨床試験に向けた取り組みを進めています。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校(米国)
ブリンシドフォビル(BCV)について、脳腫瘍に対する治療効果を検討する非臨床試験をカリフォルニア大学サンフランシスコ校脳神経外科脳腫瘍センターにおいて開始。BCVの新規適応を目指しています。
ペンシルバニア州立大学(米国)
ブリンシドフォビル(BCV)について、米国ペンシルバニア州立大学医学部との間で試料提供契約を締結し、ポリオーマウイルス感染マウスモデルにおけるBCVの効果を検証する非臨床試験を進めています。
国 内
国立感染症研究所
国立感染症研究所・感染症危機管理研究センター第四室 花岡希先生とシンバイオは、本共同研究を2020年4月に開始し、これまで応答性が不明であった血清型を含む17種類の異なる血清型アデノウイルスに関してBCVの抗ウイルス活性を検証。その結果、特に国内において流行性角結膜炎あるいは造血幹細胞移植後の出血性膀胱炎原因となるD54型あるいはB11型等に対してもBCVは優れた抗ウイルス活性を示すことが新たに判明し、これらの知見をもとにまとめた論文がMicrobiology Spectrum誌での公表に至りました。
東京大学
ベンダムスチンおよびリゴセルチブ、あるいは他の多様な薬物との併用療法を含む抗腫瘍薬物治療に関して、新たな有用性とその背景にある分子機序の解析および新規適応症の探索等を行うため、東京大学との共同研究を開始するとともに、同大学に社会連携講座「分子腫瘍薬学」を設置しました。
京都大学
ベンダムスチン自身および他のB細胞リンパ腫治療薬の併用による奏効機序の解析を目的に、京都大学医学研究科内科学講座血液・腫瘍内科学との間で共同研究を進行中。新たな治療法開発への足がかりとなることを目指しています。